出崎神社猿っ子踊り

11月3日の秋祭りで奉納されていた伝統芸能が、猿っ子踊りです。
赤装束に身をまとった子どもたちが、お囃子に合わせて立ち踊りや扇踊り、鯨突き踊り、逆立ち踊りを披露し、祭りを華やかに彩りました。
その起源は天正18年(1590)、豊臣方が小田原北条氏とともに伊豆水軍を制圧した時代にさかのぼります。以後、豊臣水軍による海賊行為に漁師たちが苦しめられる中、「猿(さる)」が魚の「去る」に通じるとして漁師の間で忌み言葉とされていたことを逆手に取り、船主に猿の格好をさせて海賊を追い払ったことが始まりと伝えられています。

この猿っ子踊りは町の無形民俗文化財にも指定されましたが、現在は残念ながら行われていません。それでも、かつての祭りを彩った貴重な伝統芸能として、今も語り継がれています。

■住所

静岡県賀茂郡西伊豆町宇久須

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